時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

インディ・ジョーンズで見たペトラ遺跡

ヨルダンに数十年ぶりに降った大雪のせいで、ほとんど諦めかけていた今回の旅のハイライト「ペトラ遺跡」にやってきました。旅程を変更して粘った甲斐があって、夜には帰国便に乗らないといけないので、時間は限られていますが、帰国直前にして最初で最後の…

イスラエルからペトラ遺跡を目指して再びヨルダンへ

イエスが頻繁に祈りのために訪れていたというゲッセマネの園はオリーブ山の麓にあります。現在まで受け継がれているオリーブの木は8本だけですが、かつてのこの辺りは一面のオリーブ畑でした。盛んにオリーブオイルの精製が行われていたため、ヘブライ語で油…

イエス・キリスト生誕の地「ベツレヘム」

朝早くにベツレヘムに向かいました。ベツレヘムは、ヨルダン川西岸地区南部にある3万人超が暮らすベツレヘム県の県都です。第3次中東戦争以降、イスラエル占領下にありましたが、1995年にパレスチナに返還され、現在はパレスチナ自治政府が治めています。未…

 イエスの歩いた最後の道「ヴィア・ドロローサ」

イエスが処刑された当時のエルサレムはローマ帝国の支配下にありました。ユダヤ教徒ではない総督のピラトにとって、イエスのキリスト自称など取るに足らないことでしたが、ユダヤの指導者たちに扇動された群衆を納得させるためにはイエスの処刑を認めざるを…

嘆きの壁にみる悲しきユダヤの歴史

シオン門をくぐった旧市街の南西部はアルメニア人地区です。アルメニア料理のお店やお土産物屋さんが並んではいますが、人通りも少なくとても静か。アルメニア人地区がキリスト教地区・イスラム地区・ユダヤ人地区と並ぶエルサレムの4地区に数えられることが…

ダビデ王の墓と最後の晩餐の部屋があるシオンの丘

エルサレム旧市街の南西のシオン門の外の一角はシオンの丘と呼ばれています。真っ先に思い浮かぶのは、イスラエル建国の父ヘルツルが起こしたシオニズムですが、シオンとはエルサレムの古い呼び名です。ヘルツルがヨーロッパ中のユダヤ人に「祖先の土地シオ…

死海とヨルダン・イスラエル国境超え

次の目的地はペトラのはずでしたが、ペトラに向かうハイウェイは相変わらず不通のままだし、雪に埋もれたアンマンに戻っても仕方ないので、目的地を変更して死海に向かうことにしました。死海近辺に積雪がないのはネボ山からも確認済みだし、死海を眺めなが…

モザイクの街マダバで見た世界最古のマダバ地図

ネボ山の次に向かったのは10kmほど南東に位置するマダバという地方都市です。マダバは、マダバ県の県都で約60,000人の人が暮らすヨルダンで5番目に大きい街、そして「モザイクの町」として知られています。アンマンからそれほど離れていないというのにマダバ…

モーセの約束の地「カナン」を望むネボ山

2015年2月、やってきたのはヨルダンです。 行ってみたいと思っていた国ではありましたが、いつもながらの「安かったから」で来ちゃいました。安いのも当たり前。ヨルダンのお隣の国シリアのアレッポで2名の日本人がISILとみられる過激派武装集団に拘束され、…

オーストラリア初の世界文化遺産と最古の保存鉄道

ガートルード通りやニコールソン通りからトラムを下車してすぐのところの街の北東部に王立展示館とカールトン庭園がありました。 1856年に開園したカールトン庭園は、アカシア並木やポプラ並木もある広大で美しい庭園です。メルボリアンの憩いの場所としてよ…

独断と偏見で選んだメルボルン動物園の総選挙

せっかくオーストラリアに来たので、オーストラリアらしい動物を見たいなぁという思いつきでメルボルン動物園に行ってきました。https://www.zoo.org.au/melbourne 1862年開園のメルボルン動物園は、オーストラリア最古であるばかりでなく、世界でも3番目に…

クイーン・ビクトリア・マーケットとセントキルダ

ランチを兼ねてメルボルン最大規模の市場「クイーン・ビクトリア・マーケット」に行ってきました。1878年創業の140年以上の歴史を誇る屋外市場は、実は南半球でも最大規模。その広い敷地内は、新鮮な野菜や肉・魚といった食料品以外にも服飾雑貨・日用品・土…

グレートオーシャンロードで巡る2つの国立公園

美しい海岸線を疾走する自動車のCM映像を撮影するために、世界中の自動車メーカーがこぞって訪れるというグレートオーシャンロード。SHARPの「IGZO」のCMやMr.ChildrenのPV(Tomorrow never knows)の撮影地としても知られるその景色を映像で目にしたことがあ…

旧メルボルン監獄で囚人体験

旧メルボルン監獄は、ビクトリア州立図書館のすぐ北側のビルに囲まれた市街地の中にありました。 入植によって治安の乱れが生じたこの地域に、イギリスのペントンビル監獄をモデルにした監獄の建設が始まったのは入植開始から6年後の1841年のことでした。完…

死ぬまでに行きたい世界の図書館 (ビクトリア州立図書館)

メルボルンには、2015年に「死ぬまでに行きたい世界の図書館」に選出された美しい図書館があります。 死ぬまでに行きたい世界の図書館 (サクラムック) 出版社/メーカー: 笠倉出版社 発売日: 2015/11/12 メディア: ムック この商品を含むブログを見る ビクト…

イーストメルボルンとアーケード巡り

市街地の東側(イーストメルボルンエリア)にやってきました。 パーラメント駅に降りると、スプリング通りに面してビクトリア州議事堂が建っています。原住民族アボリジニの聖なる集会所であったこの場所に、ビクトリア植民地の議事堂としてこの建物が建てら…

フリンダーストリート駅とヤラ川沿いの景色 in メルボルン

2017年5月、メルボルン。またまた懲りずに、航空券が安いというだけで(広州を経由して)やってきてしまいました。航空券の安さを抜きにしても、ヨーロッパ風の歴史的建造物も見れそうだし、都会の割にのんびりとした雰囲気があって、自然に触れる機会も多そ…

新シナゴーグからの帰国トラブル

サン・スーシ庭園の美しい景色を目に焼き付けてベルリンを後にしようと思ったのですが、帰国日の朝にホテルから見えた朝焼けがあまりに美しすぎて、もう少しだけベルリンを散歩してみることにしました。 今回の旅で一番足を運んだミッテ地区。新シナゴーグは…

フリードリヒ2世の愛したサン・スーシ宮殿

ポツダムという地名で日本人の多くが真っ先に思い浮かべるのは、第二次世界大戦の際のポツダム会談とポツダム宣言です。連合国側からの降伏要求の最終宣言(ポツダム宣言)を日本が最終的に受け入れたことで終戦に至ったことは有名ですが、戦後70年以上たっ…

ザクセンハウゼン強制収容所

フリードリヒシュトラーセ駅からSバーンで北に向かうこと約45分、ブランデンブルク州のオラニエンブルク駅に到着しました。この街がオラニエンブルクと呼ばれるようになったのは17世紀。この街をとても気に入っていたフリードリヒ・ヴィルヘルム選帝侯の王妃…

カイザー・ヴィルヘルム記念教会とイーストギャラリー

ヴィッテンベルク広場駅の地下鉄出口は中央分離帯の中にありました。地上に出た瞬間に、この場所の雰囲気がこれまで観光してきたエリアとなんだか違うことに気が付きます。それもそのはず、降り立ったこの場所はかつての西ベルリン。 すぐ目に前にKaDeWe(カ…

ベルリンテレビ塔からの眺めとアレクサンダー広場

シュプレー川岸の護岸にDDR博物館がありました。こんなところに博物館があるなんて思いもしないので、船着き場かと思ってしまいました。館内には、ドイツ国内でもポジティブに語られることが少ない旧東ドイツ(DDR)の日常生活をテーマごとに展示してあるそう…

遺跡まるごとペルガモン博物館

1都市1博物館・美術館が芸術キャパシティの限界と自認しているわたしですので、初めから興味のある博物館を狙い撃ちすることに決めていました。博物館島にある早々たる施設の中で、わたしが躊躇なく選んだのはペルガモン博物館です。ペルガモン博物館には、…

ベルリン大聖堂と博物館島

シュプレー川にかかるシュロス橋を渡ります。早く大聖堂に行きたくてあまりよく見ていませんでしたが、あらためて見ると欄干のデザインも凝っています。 ボーデ美術館の周りには何台もクレーンが立っていて、「絶賛工事中」ですが、歴史ある建物にはもれなく…

戦勝記念塔の女神と建国の立役者たち

www.churobird.work 何のイベントなのかお祭り騒ぎのブランデンブルグ門をくぐって東側に伸びるウンター・デン・リンデンを歩こうと思っていたのですが、振り返ると、人だかりの向こうに映画「ベルリン天使の詩」でもその印象的な姿がおなじみの戦勝記念塔が…

ベルリンに残された東西分断の名残とアンペルマン

遡ること4年前、2015年5月のベルリン旅行記です。 ゴールデンウイークにも関わらず、6万円という破格の安さで航空券が売りに出ていたので飛びついてしまいました。円高バンザイ!の時代です。お気付きかと思いますが、わたしの旅先の8割は航空券の値段だけで…

Harumi Sea Terrace ランチビュッフェレポート

常日頃から旅先でその土地の美味しいものを食べることをミッションの1つにしていますが、普段から食べ歩きは大好きです。どちらかというとお気に入りの店はあまり人に教えたくない派ですが、期間限定のレストラン「ハルミ シーテラス(Harumi Sea Terrace)」…

グランド・プリズマテッィク・スプリング

いよいよ、わたしが一番見たかったグランド・プリズマテッィク・スプリングのあるミッドウェイ・ガイザー・ベイスンに向かいます。 ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンはビスケット・ベイスンよりさらに6kmほど北上したところにあります。 駐車場からファイヤ…

ブラック・サンド・ベイスンとビスケット・ベイスン

オールドフェイスフル・ガイザーからスタートしたガイザー・ヒルのトレイルには、これでもか!というくらい多くの間欠泉や熱水泉が並んでいましたが、広大なガイザーカントリーにはまだまだたくさんの見どころがあります。 まずは、ブラック・サンド・ベイス…

忠実な間欠泉「オールドフェイスフル・ガイザー」

いよいよ、ガイザーカントリーに戻ってきました。まずはこの国立公園で最大のビレッジがあるアッパー・ガイザー・ベイスンからスタートします。 ビレッジの中心はオールドフェイスフル。宿泊施設、レストラン、ジェネラルストアやカーリペアの出来るガソリン…

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