10年ぶりのマドリード
2018年のGW。思いつきでマドリード旅行を決行しました。なぜ思いついちゃったかと言うと、2年前にアンダルシアを旅行した時に買ったガイド本が「マドリッドとアンダルシア」だったから!ただそれだけのことです。アンダルシアの部分しか使ってないのでガイド本の情報が古くならないうちにマドリードにも行っとこ!と思い立ったわけです。
バラハス空港に降り立ったのは10年ぶり。友人とマドリードとパリというベタな旅行をして以来です。あの頃は初々しかった・・・警戒し過ぎて海外慣れしてないのがバレバレでかえってぼられたっけ・・・なんて昔の痛い思い出を振り返りながら、空港から宿泊先のホテルにまで地下鉄で向かいました。
事件が起きたのは、地下鉄8番線から6番線に乗り換えようとした地下鉄ヌエボス・ミニステリオス駅でした。この乗り換えは途中に動く歩道があるくらい長いんですが、動く歩道の上を歩いていると後ろから若いお嬢さんがぶつかってきました。ぶつかったと言ってもほんの軽くです。わたしの歩きが遅いせいで前につんのめったのかな?と思いましたが、そこはお互い「ペルミソ」で何事もなく・・・。そして、6番線の地下鉄の座席に腰かけてリュックを前抱えにした時に気がついたんです。
リュックのチャックが開いてる!
8番線の車内では確かに閉まってましたから、どう考えてもあの子じゃん!!
慌ててリュックの中身を確認したら、やっぱりやられてましたよ・・・。悔しい!!でも不幸中の幸いなのは、彼女が財布だと思って奪ったポーチは実はカメラとスマホの充電器入れだったってことです。本体もない上に日本仕様の差込口がA型の充電器なんて使いまわしようもないのにザマミロですよ。でも、いきなり出鼻をくじかれてしまいました。ちなみに携帯の充電器は自販機で買えましたし、カメラはスマホ併用で乗り切ることにしました。
宿泊先はラス・ベンタス闘牛場のすぐ近くです。10年前にも行ったけど、ものすごく近いのでとりあえず行っときました。収容人数23000人超はスペイン国内最大級で世界でも第3位の規模です。スペインが本場なのに3位かよって思わないでもありませんが、相変わらず立派な外観です。3~10月のシーズン中の日曜日と祝日(5~6月のサン・イシドロ祭の期間中は毎日)の日没前に闘牛が開催されます。この日も開催日のようでしたが、正直言って農耕民族には残酷すぎます。10年前にもう二度と見ないと決めたので今回は外観だけ。
闘牛場前の広場にはマタドールと牛のモニュメントがありました。確か、10年前もここで写真撮りましたっけ。闘牛士のうち1割しかなれない正闘牛士のマタドールが登場した時のジャニーズ顔負けの黄色い歓声を覚えてます。確かにかっこよかったですけどね。
初日なので王道の観光をしてやろうと向かった先はプエルタ・デル・ソルでした。スペイン国道のゼロ㎞地点にあたるこの広場は待ち合わせのメッカのようで、まるで新橋のSL広場みたいになっています。プエルタ・デル・ソル(太陽の門)は賢王アルフォンソ10世がイスラム教徒の城壁を拡張した時に作られた城門だったという説が有力ですが、実ははっきりしていません。
広場中央にはカルロス3世の騎馬像があります。カルロス3世は君主としてそれほど優れていたわけではない・・・なんて、ガイド本の解説でディスられてますが、誠実な人柄とブレーンに恵まれた啓蒙君主としてスペインの国力回復に貢献しました。荒廃したマドリードを再開発し、現存する歴史建築物の多くは彼の時代に建設されたものだそうです。騎馬像の後ろにチラ見えするシェリー酒のブランド「ティオ・ペペ」の看板が気になって仕方ありませんね。
マドリード市の紋章になっているクマとヤマモモの像は、前に来た時と場所が違うような気がしたんですが、やっぱりカルメン通りの入り口から広場の東側に移転していたみたいです。
プエルタ・デル・ソルを抜けてアレナル通りを歩きます。
サン・ヒネス教会の脇の小道には16世紀開店の小さな古本屋がありました。スペイン語の本の内容はよくわかりませんが味のある古本が並んでいて、楽しそうに本を探す人がいました。長い行列はその先にある老舗カフェのチョコラテリア・サン・ヒネスのものでした。チュロス食べたかったけど列の長さで断念してしまいました。
北側に一本道を外れたところにデスカルサス・レアレス修道院がありました。1599年に創設した女子修道院で、フレスコ画が描かれた大階段やルーベンスの下絵によるタペストリーなど多くの芸術作品を鑑賞できる観光スポットです。ただしガイド付き少人数限定ツアーしか入れないため、空しく玉砕・・・。
9つあるアーチのうちのひとつをくぐってマヨール広場に入ります。
129m×94mの長方形をしたマヨール広場は、名前どおりの大きさでした。広場を237箇所のバルコニーを持つ4階建ての建築物が取り囲んでいます。中央の尖塔のある建物はかつてパン管理局でした。長きに渡り、祭りや闘牛、国王宣誓式、婚礼だけでなく処刑や異端審問まで行われてきたマドリッドの歴史の舞台でした。
マヨール広場の中心にあるのはイタリアの彫刻家ジャンボローニャと弟子のピエトロ・タッカによるフェリペ3世騎馬像です。マドリッドを首都と定め、マヨール広場の建設を命じた王なのでさぞかし頑強な人なのだろうと思いきや、生まれつき病弱で「怠惰王」という不名誉な呼び名があったそうです。ブレーンにも恵まれずスペインは徐々に衰退し始めることになります。
マヨール広場にある9箇所のアーチのうち最も有名な門は、広場南西にあるクチリェロス門です。門を抜けるとバルやレストランが立ち並ぶ観光地が広がり、ギネスブック上の世界最古のレストラン「ソブリーノ・デ・ボティン」(1725年創業)もここにありました。
マヨール広場のすぐ側にはサン・ミゲル市場がありました。いろんな飲食店が入っていて、いろんなスペイン料理を少しずつ楽しむことができます。ただし、明らかに観光客向けという感じの価格設定です。
サン・ミゲル市場にあるハム専門店カラスコ・ギフエロです。スペイン人ってまるでコーヒーを飲むかのように生ハムを食べながら歩くんですね。
サンミゲル市場のラ・カサ・デル・バカラオのタパスは1つ1ユーロでお手頃でした。
スペイン入国1時間もしないうちの盗難被害で躓きましたけど、元気に乗り切って行こうと思います。
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