時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

ファーストモアイ発見

 


 

イースター島に就航しているのはラン航空の1社のみ。南米にも数え切れないくらいのLCCがあると言うのに完全なる独占市場です。だから、チケットも決して安くありません。しかも、この時期のイースター島は良くも悪くもベストシーズンときています。

 

ビジネスクラスもある完全に国際線仕様の飛行機はそれなりに古めの機材でしたが、そのお陰か広めのシートピッチで頑丈な作り。小柄な日本人にはエコノミークラスでも十分快適。

 

ラウンジで朝食をとったばかりだというのに機内食にも手を出し、時計をイースター島時間に合わせ(イースター島はチリで唯一時差のある場所で、サンティアゴから2時間遅れです。)、興奮冷めやらぬまま6時間を過ごしました。

出発が遅れた分のズレはありつつも無事にイースター島のマタベリ国際空港(!!)に到着。f:id:greenbirdchuro:20190507215128j:plain

 

サンティアゴとの定期便以外は週1往復のタヒチ便しか飛んでいない地方空港なので空港とは思えないエキゾチックな平屋で、当然ボーディングブリッジなどなく、飛行機は沖どめでした。f:id:greenbirdchuro:20190509112048j:image

 

空港の建物に入るとすぐに国立公園のチケット売り場があります。米ドルかチリペソの現金払いだけなので、レートを計算してお得だと判断したチリペソで支払いました。国立公園管理局でもチケットは買えますけど、少し辺鄙なとこだったり、知らず知らずに国立公園内に入ってしまったりするのでここで買っておけば安心。

 

荷物を受け取って空港の外に出るとハワイよろしく(ハワイ行ったことないんですけどね)レイを手にした島の人々が迎えてくれました。その中に今回の宿泊先の娘さんの姿も。

チェックインには早すぎたので部屋の準備が出来るまでの時間、 車でイースター島の中心ハンガ・ロア村を案内してもらえました。その中心を通る短いメインストリートにはお土産屋さんやレストランが並んでいます。f:id:greenbirdchuro:20190507214732j:plainイースター島=ハンガ・ロア村と言ってもいいくらいの規模のこの島には、徒歩で十分観光できるこの小さな村以外には自然とモアイ以外は何にもありません。

 

あいにくの曇り空。白波のたつ荒々しい太平洋が迫り、絶海の孤島を実感します。f:id:greenbirdchuro:20190507214039j:plain

島のあちこちにはあってないような柵に囲われた馬たちがいました。f:id:greenbirdchuro:20190507214044j:plain

 

蒸し暑さの中、汗だくで歩いて海岸沿いに村の外れのタハイ儀式村まで来ました。雲の切れ間に日がさすとこんなに青い海と空が広がります。遠くに見えるあのお地蔵のような像は・・・おおっ〜ファーストモアイ発見
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出会いは突然に!でした。突然過ぎて実感が湧いてきません。太平洋を背景にしたタハイ儀式村は、夕日スポットとして有名で、夕暮れにはたくさんの人が集まってくる場所です。

 

タハイ儀式村のうち、5体のモアイが立ち並ぶアフ・バイ・ウリ。一体で立つのはアフ・タハイ。f:id:greenbirdchuro:20190507214710j:plain

 

アフ・コテリクは、1968年に復元されたイースター島で唯一目が入ったモアイ。目が入ることでモアイは霊力を持ち部族を守ると伝えられています。だから戦争になるとモアイの力を奪うため、まず目を破壊したんだとか。f:id:greenbirdchuro:20190507214717j:plainモアイばかりに目が行きがちになるけど、モアイの台座であるアフもモアイ以上に神聖なもので、小石で規制線が引かれてあり、あまり近くには近寄れません。

 

タハイ儀式村のある海岸から少し内陸に入るとイースター島博物館がありました。f:id:greenbirdchuro:20190507214118j:plain博物館にはモアイの謎や歴史、この絶海の孤島の人々のルーツに関する展示があります。英語とスペイン語なので解説を読んでいくのは大変でしたが、視覚的にも楽しめて、これが無料とはなんとも太っ腹な!しかも空いてるし・・・、ハンガ・ロア村の散歩に疲れたら丁度良い休憩処にもなります。f:id:greenbirdchuro:20190507214124j:plain

 

絶海の孤島とは言え、観光関連産業がメインの島の中には当然ホテルもあります。ハイシーズン真っ盛りの観光地のホテルは決して安くはありませんので、今回はそんなホテルではなく島に多いカバーニャという宿を選びました。いわゆる洋風の民宿・ペンションです。f:id:greenbirdchuro:20190507214033j:plain

 

家族経営のカバーニャ、お母さんの優しい笑顔と語りかけはスペイン語なのに実家にいるようで癒されました。朝食も丁度良いバランスで、毎日変わるかわいいテーブルウェアが楽しみでした。f:id:greenbirdchuro:20190509102000j:image

ここでエネルギーをチャージして、モアイと出会う旅が始まります。

 

 

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