時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

イースター島行き国内線の罠 前編

チリ人にとってのイースター島って、日本で言う返還間もない沖縄みたいなものなんでしょうか?サンティアゴの人達と話していてもイースター島をまるで遠い異国のリゾート地のように自分の国ではないみたいに「あ〜、良いとこらしいね」的に言うんですよね・・・。実際、時差もあるし、アルゼンチン・ボリビア・ブラジル・ペルーに行く方が近いですしね。


そのせいなのか、それとも他に理由があるのか、イースター島はチリ国内にありながら国際線と同じ扱いなのでフライトの3時間前に空港入りする事を航空会社に求められます。
サンティアゴにあるアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港は国内線と国際線が同じフロアに収まったコンパクトな空港なのでもっとゆっくりでもいいんじゃない?と思わないでもありません。


搭乗予定のフライトは朝の6時台。なんだかんだと言いながらも小心者のわたしは3時台空港入りを目指し、空港の目の前にあるホテルに宿泊しました。空港泊する度胸はないし(一応レディだし、年齢的にも痛々しいし)、スーツケース持って夜中に街中を移動するリスクを考えたらこれは致し方ない出費に思えました。
f:id:greenbirdchuro:20190508174028j:plain


前日の夜遅くにイースター島へのフライトが遅延するという連絡が入ったので、空港の目の前に泊まったお陰もあって1時間程寝坊する事が出来ました。それでも、やっぱり小心者なので航空会社のアドバイス通りに朝4時台には空港入りです。しかし、意外や意外、空港は朝からこの混雑ぶり。
f:id:greenbirdchuro:20190507214028j:plain



チェックインし、荷物を預け、セキュリティチェックを受け、搭乗ゲートに向かう」というのが世界共通とも言える国内線の流れ。(国際線だとこれに出国審査が加わりますが、)一応、旅人を自称していますから、いまや目をつぶってでも出来るくらい何度となく経験してきたことです。
この空港はどの行程も比較的スムーズで3時間も前に来る事なかったじゃん・・・なんて言いながらラウンジで朝食をとったくらいでした。


搭乗も国際線と同じく(むしろ国際線より早いくらいの)50分前。空港にいることに飽きてきて早く飛行機に乗りたくてウズウズしてたわたしはフライング気味に列に並びました。ゲートオープンと同時に慣れてきたスペイン語で挨拶しながら搭乗ゲートを抜けました。

子供のころから・・・それはイースター島世界遺産に認定されるずっと前から・・・憧れてきたイースター島がいよいよ現実になってきました。


空港から飛行機へのボーディングブリッジ上では入管の警察官がチリ入国の時に国境で貰った入管証を回収していました。PDIとプリントされたうっかり捨ててしまいそうになるペラペラのレシートみたいなアレです。(何度も出てくるのでこの入島管理証的な書類をPDIと書きます。)本格的に国際線みたいだな・・・と思いながら他の人に倣ってPDIを手渡しました。


すると、これまでただ機械的にお客さんの手からPDIを回収していたように見えた警察官の手が止まったのです。そして、マジマジとわたしのPDIを見ると「これじゃないです」と言うのです。


ポリス曰く、必要な書類はこれじゃないんです。必要な手続きが抜けているからチェックインの後からやり直してください、と。


いつ? どこで?? 何が???

続く・・・


<