時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

パタゴニア事件簿後編

 

わたしの目に飛び込んでいた驚きの光景、、、それは、まさに災害そのものでした。

 

わたしが眠っていたベッドの周りにリュックやスリッパがまるで池の落ち葉のように漂っているではないですか!

水深10センチ以上、いや、もっとあったかも?!完全にです!

 

状況を理解するのに数秒。入浴寸前のわたしは、ぼぼハダカ

飛び起きてバスタオルを羽織り、人工池の中を進んでドアを開けると、廊下に向かって部屋の中から水が溢れます。ちょっとした洪水です。

そこには困り顔のレセプションのお姉さん。。。

「ごめんなさい!すぐになんとかします!」

 

急いで洗面所に向かい、バスタブの蛇口を閉めて、栓を抜きました。そこで、困ったことに気がついたのです。

 

バスタブの底には排水栓がありますよね。

それが、バスタブの外の洗面所には・・・ないんですよ!排水孔が

 

バスタブと洗い場がセパレートされている日本の一般的なお風呂と違って、バスタブの中で体を洗うから排水孔はいらないんだ・・・なるほど・・・

 

ってことは、、、洗面所だけでなく部屋中に溢れたこのお湯を排水する為には、バスタブの中にお湯を流すしかないわけです。

 

洗面所に置いてあった手桶で溢れたお湯をすくってバスタブに流す孤独な闘いが始まりました。

 

すくってもすくってもmade by meの人工池は小さくなりません。。。無我夢中でもがいていると、再び

 

ドン! ドン! ドン!

 

先ほどのお姉さんがモップを持って立っています。下のお部屋のお客さんから雨漏りがするって苦情があったって・・・。

確かに外は嵐、、、でも、雨漏りではなく100% わたしです。

 

そこからお姉さんとの共同作業が始まりました。夜間のレセプションは1人体制だから、お隣の大きなホテルから人を呼んできて、レセプションを代わって貰ったらしいんですよ。

 

ホントに、ホントに、ホントに、、、ごめんなさい。

 

こんなの水害のニュースで見たことあるわ、、、なんて思いながら、お姉さんのスーパーモップのおかげでさらに1時間ほど作業は終わりました。心なしか(絶対に)フローリングが軋んでいます。

 

お姉さん、絶対に呆れてたと思うんですけど、嫌な顔せずに淡々と作業してくれました。

 

翌朝、再びレセプションにいた別のお姉さんに、"旅のスペイン語会話〜トラブル編〜" を駆使して、謝罪しました。

 

もう一度、一緒に部屋の中を確認して

「問題ないです」との弁償不要のお墨付きを頂きました。

 

下階のお客さんは、寝不足でまだ休んでいるので(これもわたしの責任?)起きてきたら、壊れたものがないかどうか聞いておくと言ってもらえました。ちなみに、そっちも大丈夫だったようです。

 

教訓: 海外のホテルで湯船にお湯を張る時は、その場から離れない

そして、今回は使わなくて済んだけど、必ず保険に入っておく!!

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