フィッツ・ロイに挑む前編
いきなりですが、これがフィッツロイです。
このシルエット、どこかでみた覚えありませんか!?
そう、パタゴニアのブランドロゴのデザインそのものなんですよ。
フィッツロイの天空を突き刺すような険しい山頂は氷河によって削り取られたと言われています。何人も寄せ付けないその厳しく気高い姿を目指して、ホテル・レストラン・土産物屋以外に何もないこのチャルテン村に世界中から人々が集まってくるのです。
そして、ここにも、ど素人が1人・・・
人生、最初で最後の山登りは、高校生の時の遠足。思えばあの頃が体力のピーク?
そして、それから数十年が経った現在のわたしの登山スキルは、、、
⛰ エベレスト
⛰ 富士山
⛰ ・
⛰ ・
⛰ ・
⛰高尾山(東京ローカル)
⛰近所の坂道 ←このあたり!!
⛰駅の階段
今回の予定ルートはガイド本によると8時間ほどなので、わたし換算で10時間と予想。朝8時に出発すればカラファテに行きの19時のバスに間に合うはず。
村はずれにある一般的な登山口からではなく、バスで北上したところにあるホテル(エル・ピラール)側の登山口からスタートすることにしました。エル・ピラールの登山口までミニバスで30分ほど。これで、素人が挫折しやすい最初の1時間の急な上り坂を回避できて、体力温存です。
昨夜から続く土砂降りの雨。この日の為に買ったレインジャケットを羽織って、防水リュックを背負って進みます。
激しさを増す雨と風。素人の心を挫くには十分な条件。。。レインジャケットのはずなのに、雨風が激しすぎて、なんかびしょ濡れなんですけど?
凸凹はありつつも、ほぼ勾配のない森の中をブランコ川に沿って進むと後ろに氷河を従えたLago Piedras Blancasが見えてきました。
天気が悔やまれるけど、そうも言ってられません。ここは、時間の余裕を稼がなくてはならないポイントなので、氷河の青さを堪能したら、さらに進みます。
ちなみに下山中の晴れ間に見えたLago Piedras Blancasの氷河がこちら。
本当に氷河って青いんですよ。これまたアルゼンチンカラー。
そして、トーレス湖とチャルテン村への分岐点にあたるポインセノットキャンプ場までやってきました。行は雨で写真撮れなかったので帰りに撮影してみました。
右に行けばフィッツロイの麓のトーレス湖、左に行けばチャルテン村への下山ルート。フィッツロイを拝めさえすれば、ここで引き返す人も結構います。あー、楽したい。。。
でも、この天気のせいでフィッツロイがまだ見えてないのです!ここまでやってきた時間とお金を無駄にしたくない一心で、予定通りトーレス湖に向かいました。
1人ずつしか渡れないこの木橋を渡って、いよいよ本格的な登りのスタートです。
続く、、、