時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

グランドティトン国立公園 後編 ~パークロードを走る~

 

 グランドティトン国立公園(https://www.nps.gov/grte/index.htm)後半に入ります。

ティトン・パークロードを南下し始めるとすぐにジャクソンレイクダムが見えてきました。このダムの堰から流れた先がスネークリバーです。国有地が原則の国立公園内にダムがあるという違和感・・・。農業用水の確保のためにグランドティトンが国立公園に指定された1929年より前に作られたものなんで仕方ないですよね。f:id:greenbirdchuro:20190703134221j:plain

このダムを出資・建設し、現在も所有しているのはアイダホの農家さん達です。実はこの公園の敷地の0.4%がまだ個人の私有地で、ダム以外にも空港や牧場まで存在しています。私有地があるのも、そこでの商売を認めているというのも本当に珍しいこと。
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山々が湖面から飛び出しているように見えるます。長さ90km・幅10-20kmの地溝谷ジャクソン・ホールにはたくさんの湖が連なっています。最も大きいこのジャクソンレイクは広さ103.4㎢・最深部134mです。谷とは言いながらも水面の標高が2000mくらいはありますから、いかにも氷河によって出来た湖って感じがします。f:id:greenbirdchuro:20190703134443j:plain

 

シグナル・マウンテン・ロッジから見た景色の感動を伝えたくなって、急いで売店で絵葉書と切手を買い、この景色を見ながら友人への葉書を書きました。けれども、どうもうまい文章になりません。う~ん、長い付き合いだから絵葉書の写真で察してくれ・・・。切手を売ってくれた店員さんが預かって出してくれた絵葉書は10日もかからずに友人の元に届いたそうです。
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Mount Moran Turnoutからの見たモラン山(3842m)とその右側にあるBivouac Peakです。雲がかかっていても十分に迫力があり、ちっぽけな自分を思い知らされる雄大な景色です。
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Cascade Canyon Turnoutからの眺め。一番左からティーウィ―ノット・マウンテン(3756m)とマウント・オーウェン(3940m)、中央の谷を挟んでストーム・ポイント(3065m)とシンメトリー・スパイアー(3219m)です。ちなみにこの谷がカスケード・キャニオンです。
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クレイグ・トーマス・ビジターセンターは、パークロードを南下したムースゲートの手前にありました。本来は国立公園を巡り始める前に情報収集に行っとかなきゃいけないところですがせっかちなわたしは我慢できずにスタートさせてしまったので、ここが周遊ドライブのゴールです。お出迎えしてくれたのはムース像。f:id:greenbirdchuro:20190703140310j:plain

高い天井とお洒落な内装の館内にもムースが。ムースは警戒心が強くて一度しか見れませんでしたが、ここはかなりムース推しです。ここの展示は、開拓時代を含めた歴史や国立公園の動物の生態に関するもので、博物館のような充実ぶりでした。
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地図模型もありました。公園内にはグランド・ティトン以外にも富士山と同等かそれ以上の高さの山が12もあります。活断層の起こす周期的な地震で隆起してできたティトン山脈は北米大陸で最も若い山なんだそうです。未開の湖なんか数え切れないほどあります。冠雪した山青い澄んだ湖緑の木々始まりかけの紅葉・・・この公園にはわたしの大好物がいっぱいありました。f:id:greenbirdchuro:20190703140325j:plain

 

1周してみて思ったこと。「本当はトレッキングしたりボートに乗ったりもしてみたかった・・・そこまでの時間はとれないから、もう1周しとこ。」でした。

で、もう1周しました。

 

コルターベイに向かう途中では始まりかけた紅葉をほんのちょっとだけ見ることが出来ました。写真は撮れなかったけど、ここでムースと初遭遇も果たしました。f:id:greenbirdchuro:20190703141452j:plain

 

ジャクソンレイク東側のコルターベイに着いた頃には天気が怪しくなってきていましたが、これまでよりはっきりとティトン山脈を見ることが出来ました。ビジターセンター以外にもロッジやキャンプ場、マリーナ、レストランと何でも揃った公園随一のリゾート地コルターベイ、あわよくばボートクルーズなんか参加しちゃったり出来ないかな・・・と思ったのですが、残念ながら既にオフシーズン・・・。f:id:greenbirdchuro:20190703140927j:plainf:id:greenbirdchuro:20190703141002j:plain

 

グランドティトン国立公園に別れを告げ、ジョン D. ロックフェラー Jr. メモリアルパークウェイを北上。共通チケットで南ゲートから入るとそこは憧れのイエローストーン国立公園です。だいぶ雪が溶けているのを見て安心したのもつかの間、無情にも再び雪が舞い始めました。f:id:greenbirdchuro:20190703141705j:plain

 

寄り道したい衝動を抑えて公園内のグランドループを通り、西ゲートに向かいました。途中でパイソン(アメリカン・バッファロー)の群れの通過待ちによる交通渋滞の洗礼を受けましたが、西ゲートを抜け、この旅4つ目になるモンタナ州へサクッと突入です。f:id:greenbirdchuro:20190703141716j:plain

 

チェックインしたのは国立公園の西側ゲートシティのウエスイエローストーンのモーテルです。住人より公園に来た観光客の方が圧倒的に多そうな街ですが、ここは1泊だけ。直前の積雪のせいで(おかげで)公園内のロッジに空きが出たので、明日からは公園内に宿泊です。公園内に入るとあまり美味しいものなさそうなので、地元の人気レストランに向かいました。とても混んでいましたが、席が用意しやすいおひとり様はすぐに案内してもらえます。お一人様が意外に便利なことに気が付いてしまいました。

ユタ州から遠く離れたおかげで、やっとおおっぴらにアルコールが飲めるようになりました。久々の一杯は口当たりの良い地元の黒ビールです。f:id:greenbirdchuro:20190703092359j:image

この辺りの名物はトラウトだと聞いたので、グリルで頂きました。
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いよいよ、明日からイエローストーン国立公園を攻めます。

B13 地球の歩き方 アメリカの国立公園 2019~2020

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アメリカ 国立公園 絶景・大自然の旅 (私のとっておき)

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