時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

アンデスを越えて アルゼンチン-チリ国境越え

アコンカグアを拝むという目的を達したアンデス山脈ツアーの翌日、予定通りメンドーサからチリのサンティアゴへ向けてバスで国境を越える事にしました。

 

メンドーサのバスターミナルは市街地から少し東外れにあります。ネットであらかじめ取っておいたチケットは、景色を楽しめるよう昼間にアンデス山中を走る朝7時台発、そしてアコンカグアの見える右側の席にしておきました。

 

荷物を預けて引き換え券を貰い、二階建てバスに乗り込みます。長距離バス移動の多いアルゼンチンやチリのバスは普通席でもそう悪くないけど、ここは7時間の長旅なので、ちょっと奮発。アッパークラスの「カマ」は思ったよりラグジュアリーでした。

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バスは定刻に出発。しばらく走るとちょっとした軽食やお菓子が出て、インスタントだけど乗務員さんがコーヒーを入れてくれました。

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メンドーサの街を出たバスは途中まで前日のツアーと同じ道を通り、アンデスの山中に入っていきました。こんな景色が続きます。

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そして、アコンカグアagain!

前日のバスツアーで目に焼き付けておいたおかげで5000m級の山々に囲まれていても、ちゃんとその姿を捉える事が出来ました。

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ブコツだけどなんとも美しい・・・。このアコンカグア、南米特有の天気のせいで数ヶ月に渡ってその姿を現さない事もあるそうです。三浦さんが登頂しようとしてたくらいだからベストシーズンではあったんでしょうけど、2回も見れたわたしは本当にラッキーでした。 

アンデス山中を走っていたバスはいくつか検問所といくつかのトンネルを抜けてとうとう国境に到着。トンネルの中にある国境を抜けてしばらく走るとアルゼンチン出国とチリ入国が一緒になった出入国管理事務所が見えてきました。既に車の列が凄い事になっています。

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審査はバス毎なので、自家用車の列とは別にバスの列に並びます。バスから降りて、まずはアルゼンチン出国。こちらは比較的あっさりでした。次にチリの入国審査窓口にバスの中で書いておいたチリ入国カードとパスポートを持って並びました。わたし以外は両国を行き来してる地元の人らしく、パスポートではなくてIDカードみたいなものを見せてあっさり終了。それなのに・・・わたしだけ異様に長い!!わたしのパスポートを持ったまま管理官がどこか行ってしまいました。やましい事など何もない(はず)なのに若干パニック。英語はダメだと言われて、乏しいスペイン語の語彙をひねり出して状況を尋ねるとパスポートに押してある出入国のスタンプが多いので確認に時間がかかるとのこと。

(すみません、意外とちゃんと見てるんですね・・・。)

他の乗客が全員終わった頃にわたしの入国審査もやっと終了しました。

 

でも、チリ入国が本当に長いのはここから。バスから荷物を全部下ろされ、順にX線にかけた上、台の上に並べられてそのひとつひとつを探知犬がチェックしていきます。(飼犬より街中で昼寝している野良犬が圧倒的に多いこの国においてさしずめエリート国家公務犬ってところでしょうね。)

動植物の持ち込みが厳しく禁じられているチリではこの検疫だけで2、3時間かかる事もあるそうです。幸い、わたしたちのバスは1時間ほどで全て終わり、無事にチリ入国を果たしました。

 

国境を超えるとサンドイッチが配られました。アルゼンチンからは持ち込めないハムとチーズがダブルで挟まっているので国境でチリ側の業者から受け取ったものだと思います。しかし、客の半数がなかなか手をつけません。よっぽど不味いのか?と思ったけどそうでもないし・・・でも、その答えはすぐにわかりました。

相変わらず荒涼とした景色が続く中、凄まじいヘアピンカーブの下り坂が始まり、一気に高度を下げていきます。考えなしに食べるとほら・・・ね。

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バスがサンティアゴのバスターミナルに着いたのはほぼ定刻でした。

 

このバスでの国境越え、基本的にはバスの乗務員の指示に従っていけば大丈夫。乗客名簿があるし、(明らかに周りから浮いていて)居ないとすぐわかりますから、置いていかれる心配はありません。でも、できれば同じバスの乗客の顔ぶれをなるべく覚えておいて、見失わないように付いていく方が良いかもしれません。なにせ国境は混雑していてカオスな上に、乗務員も管理官もまずスペイン語でしか話しませんからパニックにならない為にそうしておいた方が安心だと思いました。

 

サンティアゴに前泊してイースター島を目指します。

 

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