南米のスイスへ向けて再びアンデス越え
プエルト・モントには空港顔負けの立派なバスターミナルがあり、色んなバス会社が各地にバンバンとバスを走らせていました。
ところが、チリ側パタゴニアの北玄関というべき位置にあるプエルト・モントなのに、残念ながらここから先は南に進むことができません。パタゴニア観光の起点となるプエルト・ナタレスという街までチリ側には繋がる道がないのです。
だから、一旦アルゼンチンに入国→アルゼンチン側の道路を南下→チリに再入国 する必要があります。つまり、2回は国境を越えなければなりません。陸路が嫌なら、ここから3〜4日かけて船で海から行くか、懐は痛むけど飛行機で空から行くかの二択になります。
まさに、陸の孤島。
立派なバスターミナルがあってバスはたくさん走ってというのになんとも皮肉な・・・。
わたしはここからパタゴニアに向かう人と同じくアルゼンチンのサン・カルロス・デ・バリローチェまで6時間かけて320㎞の道のりをバス移動です。チケットはあらかじめBus budでとっておきました。
メンドーサで乗ったものより古いけど全く同型のバスで、再びアンデス山中の国境超えが始まりました。同じアンデス越えでも、メンドーサ -サンティアゴ間とは全く違う景色です。あっちは草木がない代わりに検問所があってアップダウン激しい土砂埃の道路でしたが、こちらはよく整備された道路だけど走っても走っても森の中。
出発から2時間程でバスはチリ側の出入国管理局に到着しました。先に並んでいるバスもありましたが、審査はスムーズで約30分くらいで出国できました。
そこから更に30分ほど山中を進んだところにアルゼンチン側の出入国管理局がありました。
入国審査自体は30分ほどで終わって、そこからお決まりの荷物チェック。チリ入国時に比べるとそれほど厳格な感じはありませんが、全員分の荷物を検査するのに1時間以上かかりました。
国境からバリローチェまでは本来なら素晴らしい景色が見れるルートなんだそうですが・・・あいにくの雨模様。
国境越えを終えてから更に2時間程でやっと「南米のスイス」バリローチェに到着しました。北パタゴニア玄関口・アンデス山脈の麓にあるこの街は風景がまさにスイスで、住んでる人々もスイス系移民が多いんです。
バリローチェのバスターミナルは街の中心からは3.5㎞ほど離れています。歩けなくもない距離でしたが、もう暗くなってきていたし、スーツケースを引いてるし・・・
ここで登場したのが、1年ぶりの「SUBE」。
バリローチェの交通カードはブエノスアイレスと共通なんです。持ってて良かった!!(もちろん、バスターミナルでも買えますよ。)
バリローチェの中心街に着いた時はすっかり夜になっていたので、観光するのは諦めて、ホテルのレセプションで勧められたステーキハウスに食事に行きました。
普段なら絶対に食べるために並んだりしないわたしですが、旅先の食事は一期一会!30分以上も並んで出逢えたのは牛フィレステーキ!スモールサイズでオーダーしたのに300gはありそう。そして、食べても食べても無くならないサラダ。それにしても、アルゼンチンの肉は安定の美味しさ、地元の赤ワインともぴったり!!シーフード続きだったこともあってかここは無事に完食できました。
すぐ隣のテーブルの家族連れが、わたしが食べたものより遥かに大きなレギュラーサイズのステーキを1人1枚ずつ平らげた上に山盛りのポテトやサイドメニューを追加している様子から目が離せなくなる前に早々に退散。
観光地らしくまだまだ明かりの消えそうにないメインストリート。それにそって建ち並ぶショコラテリアに寄り道しながら帰りました。
作る様子を眺めていると数種類の出来立てチョコレートの試食を勧められました。海外のお土産にありがちな甘すぎるチョコではなくて美味しい・・・
ホテルのすぐ近くにあるマトリョーシカが目印の有名なショコラテリア。買い物するのにも整理券がいるくらいの人気店です。そのかわいい外観につられてフラッと入ってしまったのが運のつき。さっきまで大行列だった併設カフェに空席を発見してしまった・・・。
そうなるともうね・・・あれですよね・・・食べるしかないですよね・・・旅の食事は一期一会ですもの・・・。さすが専門店だけあってここで食べたケーキは絶品でした。しかし、メニューの写真より実物が大きいってどういう事なんでしょうか?ソフトボール大のケーキでわたしの罪悪感も数倍増し・・・。
食べてばっかりの旅も終盤に差し掛かってきました。
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