南米最高峰アコンカグアに挑む?!
陸路でアンデス国境越えをしてみたい!南米最高峰アコンカグアを見てみたい!(ついでにワインも・・・)とメンドーサに降り立ったわたし。
忘れかけそうですが、今回の旅のハイライトは「イースター島」。2019年現在、タヒチかサンティアゴ経由の飛行機のみアクセス可能な絶海の孤島。マイレージではサンティアゴ便が取れず、ブエノスアイレスから南米入りすることになりました。パタゴニア行った時はブエノスアイレス便が取れなくてサンパウロから入ったのにうまくいかないものですね・・・。ブエノスアイレスからサンティアゴまで飛行機を乗り継いでも良かったけど、せっかくだから陸路でアンデス国境越えをしてみたい!南米最高峰アコンカグアを見てみたい!(ついでにワインも・・・)とメンドーサに降り立ったのです。
メンドーサからサンティアゴへのバスは、アンデスの山中で文字通りアルゼンチンーチリの国境越えをするので、車窓からアコンカグアが見えるらしい!との情報を得たものの、先人の旅行記を読むと、どれがアコンカグアかわからなかったとか、見えたけど小さくて・・・とか残念なものが少なくありませんでした。まぁ、アンデス越えするとは言え、バスは公共の交通機関ですから、
アコンカグアがよく見えない?そんなの知らんがな!
ですよね。。。
ましてや写真撮影の為にビューポイントで停車してくれるわけなんかないので、確実にアコンカグアの姿を捉える為に、メンドーサに滞在して現地ツアーに参加することにしました。
朝早く、ホテルのロビーまで迎えに来てくれたミニバスのメンバーは運転手さんとガイドさんを含めた10人ほどの英語・スペイン語混載ツアー。英語組はわたしと韓国からのおじ様二人組だけで、後はアルゼンチンの人。ガイドさんの解説もスペイン語 >>>>> 英語ってなりますよね、必然的に。
バスがメンドーサの街を抜けて郊外のぶどう畑を走る頃、アンデス山脈の雄大な景色が見えてきました。ひとつひとつの山の名前は知らないけど、アンデス山脈🏔というだけで、テンションが上がります。
これまでの人生で、(地理の授業以外で)こんなにアンデス山脈の名を耳や口にした事があっただろうか?なんて、考えているうちに・・・バスが停車したのはポトレリージョ貯水湖。メンドーサ川の泥水が流れ込むとは思えない綺麗なブルー。
貯水湖を過ぎるとバスはどんどんと山中に入っていき、生き物の気配を感じない荒涼とした景色が続きます。たまに、遠くでグアナコの姿が見えるくらい・・・アルゼンチン人観光客の食いつきとは対照的に、パタゴニアで馴染みになったわたしには、久しぶり!またあんた達ですか?状態で、写真も撮らず・・・。
そして、いよいよバスはアコンカグアビューポイントに到着!!登山どころかハイキングすらしないインドア派のわたしがアンデス最高峰アコンカグア(の近く)まで来ちゃっいましたよ!
5000m級の山々に囲まれていてもそのゴツゴツした山肌からはなんとも言えないオーラが出ていました。先住民の言葉で、アコンカグアは岩の番人という意味らしく、インカの人々の心の拠り所だったんだろうなぁ・・・なんて思いを馳せてみたり。
標高6,960.8mはアジア以外の大陸では最高峰。南米特有の気候で高所順応に苦労する上、悪天候ビエント・ブランコ(白い嵐)で行動困難になるケースも多く、実際の登頂成功率は入山者の3割ほどなんだそう。
それにしても、イモトアヤコさんって凄くないですか!?
(でも、トレーニングや装備や時間がなくても、イモトさんみたく根性や体力がなくてもバスツアーで展望所までは行けます!)
バスは数え切れないほどの未舗装ヘアピンカーブを経て、どんどん標高を上げて行きます。
車酔い必発のヘアピンカーブを数えるのを諦めた頃、バスが到着したのは、アルゼンチンとチリの国旗がはためく国境のクリスト・レデント-ル峠。
このキリスト像は長く領土を争いをしてきたチリ・アルゼンチンの終戦記念に両軍の大砲をつぶして作ったもので、実際、信心深い両国民はそれ以来戦争をしてない。なんともいい話じゃないですか。
こっちがチリ側。
そして、こっちがアルゼンチン側。
この青空からは想像出来ない強風で立っているのも難しいくらいでしたが、クリスト・レデント-ルから見た山々とメンドーサ川はなかなかの絶景でした。
ここでは、ほんの少し丘を登っただけで息が切れてしまいます。どうやらヘアピンカーブをクネクネしているうちに標高4000mまで登ってきていたみたい。アンデス山脈に来れた感動で胸の高鳴りが止まらない!と思っていたけど、どうやら酸素濃度の薄さが原因だったようです。それに気が付いて早々に登山の真似事は辞めました。
何はともあれ、とうとう憧れの(?)アコンカグアに来ちゃいましたよ。
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