アルゼンチンよ、アスタ・ルエゴ
ブエノスアイレスの心臓とも言える5月広場はあいにくの工事中。独立運動「5月革命」が由来の由緒ある場所なのに・・・。マヌエル・ベルグラーノ将軍の騎馬像も工事資材に埋もれてしまってました。
5月広場に面した大統領府はその色からカサ・ロサド(ピンクの家)と呼ばれています。
見覚えのある人もいるかも・・・映画「エビータ」でエバ・ペロン役のマドンナがこの官邸のバルコニーから「アルゼンチンよ、泣かないで」を歌ったシーンの撮影場所でした。
5月広場沿いある19世紀建築の大聖堂(カテドラル・メトロポリターナ)。そのファサードで「ザ・カテドラル」というよりギリシャ神殿のように見えます。
大聖堂の外観を眺めていたら大統領府から出てくる衛兵の列を見つけたので大聖堂の中まで追跡してみました。タイミングが合えば2時間おきにある衛兵交代が見れます。
衛兵が警備しているのは、大聖堂の中に安置されているサン・マルティン将軍の棺。
そして、厳かな雰囲気の大聖堂内。
こうして、わたしのさらっとしたブエノスアイレス観光は終了。
さて、旅行前のブエノスアイレスについてのわたしの知識・・・
・南米のパリと言われる美しい街
・情熱的なタンゴ
・大通りのど真ん中にあるオベリスク
正直なところ、こんなものでした・・・
いや、それどころか
・街中でスマホを出したら即いかれる
・ケチャップ強盗の本拠地
・強盗に抵抗したら荷物より大事な命もいかれる・・・
なんて、ネガティブな印象の方が強かったかも。
はなから滞在1泊ではディープな観光は無理だろうってことで、いつかまた来る日の為の下調べ的な気持ちでガイドブックをなぞるような観光しか考えていませんでした。
それに、パタゴニアでフィッツロイに登り、ペリト・モレノ氷河の上を歩き、パイネ国立公園を(ちょろっと)観光して、雄大な大自然に満足し過ぎたわたしにとっては、ブエノスアイレスは帰国の為の前泊地というか、消化試合みたいな気持ちがありました。。。ブエノスアイレスよ、すまん。
でも、さらっと見ただけでもブエノスアイレスは素敵な街でした。南米のパリと言われるだけあって雰囲気はヨーロッパそのもの、地球の裏側にいることもほとんど忘れてました。一番心配だった街中の治安も、ガイド本に書いてあるような危険なエリアや夜遅くに裏通りを歩いたりしなければ問題ないように思えました。
来る時は、「人生で最初で最後!死ぬ前に一度!」なんて意気込みでしたけど、時間が足りなくてやり残したことがあるし(タンゴも見る・踊る?、カミニート観光、名門ボカ・ジュニアーズの試合観戦、ラ・プラタ川のクルーズ)、何よりもお肉も食べたりなかったし、、、近い将来またここに来るだろうなぁ・・・なんて後ろ髪を引かれながらエセイサ空港からの帰国便に乗りました。
長いようで短かかった南米ひとり旅はこれで終了。アスタ・ルエゴ(また会う日まで)!!