ビーグル水道を行く
ビーグル水道は、、、フエゴ島とその南側にあるナバリノ島・オステ島を隔てる全長約240kmの海峡のこと。1830年代に地球一周航海をしたチャールズ・ダーウィンの経路で、その時に乗っていた船ビーグル号が名前の由来です。
ダーウィン?どっかで聞いたことある名前だな・・・、そう、あのダーウィンですよ。
感慨深い、、、。
港にはいくつものクルーズ会社が出店のように軒を並べていました。
そこでわたしが選んだのはEL CHEというひときわ小さな船を出してる会社です。小型船の方が動物達のいる小島により近づけるかも!?と期待しての判断でした。
わたしを含めた7〜8人を乗せていよいよビール水道クルーズに出発です。
船が港から離れた頃、街の方を振り返ると、街のそのすぐ後ろに山並みが迫っていて、ウシュアイアがビーグル水道に沿って発達してきた街だというのがよくわかりました。
さらに進むと、文字通りポツンとなんとも寂しい感じの灯台が見えてきました。
トニー・レオンとレスリー・チャンが出演した映画「ブエノスアイレス」で、一躍有名になった世界の果ての灯台だそうです。
(実際にはもっと南の方にも灯台があるんだとか。)
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船は更に進みます。
湾の中には小さな島が点在しています。
そこに見えてきたのは、、、びっしりと海鳥の乗った小島。
ウシュアイアのマスコット「ペンギン」!?
と、言いたいところですが、これは「ウミウ」。
遠目にはそっくりなんですけどね。
この時期は、ペンギンは周遊の旅に出ているので、ウシュアイアといえども簡単にはお目にかかれません。残念だけど、直接見たわたしたちでさえガイドさんに言われなきゃわかんなかったので、帰国したらみんなにはペンギンだって報告するかもしれません。
別の島では、アシカの仲間のオタリアが気持ち良さそうに日向ぼっこしています。危険がなくて、エサさえあれば羨ましい生活ですね。
タイミング合わなくて写真が取れなかったけど、港のすぐ外でクジラもチラ見することが出来ました。
ウミウやオタリアのいる島のすぐ近くを周遊した後、船はビーグル水道の中にある無人島に上陸しました。無人島を歩きながらガイドさんがパタゴニアの特徴的な植物についてレクチャーしてくれました。
島から周りを見渡すと北側はアルゼンチン、南側にチリが見えます。出国していないので立っていた島はおそらくアルゼンチン側でしょうが、両国の国境付近にいたんだと思います。
クルーズの後は、みんなでおつまみやアルコールを楽しみながら帰港しました。地球の反対側まで来たというのに、子供の頃に東京に住んでいたデンマークの女性と年に何度も東京に行くという親日家の香港人女性とローカルな話をしながら帰ってきました。
夏とは言えライトダウンくらいは必要なウシュアイアなので、さすがに船の上はちょっと寒かったけど、船の上で飲むビールも格別な味わいでしたよ。