時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

寄り道帰国とその他諸々

とうとう迎えた帰国日。

ブラチスラヴァからウィーン国際空港まではわずか50kmほど。国境は超えるものの通勤圏内の距離なので、物価の互いウィーン前泊を避けてブラチスラヴァ中央駅からの列車に乗りました。ドナウ川に後ろ髪を引かれながらの空港到着。

 

全日空の直行便で羽田に帰るツアーの皆さんを羨望の眼差しで見送り・・・人は人と自分に言い聞かせながらの長〜い飛行機の旅が始まりました。帰りの行程は、

ウィーン→北京(中国入国→出国)→金浦(韓国入国)→仁川(韓国出国)→岡山→羽田

通しの発券ではないので、行きと同じく中国と韓国でそれぞれ入出国の手続きが必要です。それに加えて、空港変更もある韓国では同日の日本行き便が満席のため1泊しなくてはなりません。ここは割り切って焼肉でも食べて帰ることにします。そして、我が家はもうそこ!という距離なのに東京行きの便にはやっぱり空席がないので、20年ぶりに岡山上陸し、最後の乗り継ぎです。こうして書いてみるだけで長いですね・・・。

 

実際のところ長くはありましたが、乗り継ぎが多かったおかげか?体内時計を修正しながら時差ボケなしで帰国することができました。どの便も定時運行で、行きのルートを逆走するだけだったので何もかもがスムーズでした。乗り継ぐ空港の全てのラウンジご飯を満喫し、ソウルでは地元の焼肉屋で美味しい焼肉を楽しむことが出来ました。f:id:greenbirdchuro:20190527231003j:image
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行き当たりバッタリで決めた中欧旅行。結果オーライだった満足感と同時にいくつか反省点もありました。各都市の旅行記に書けなかったことを追記してみたいと思います。

 

言語

チェコはチェコ語、ハンガリーはハンガリー語(ジャマール語)、スロバキアはスロバキア語が公用語です。以前はひとつの国だったチェコとスロバキアの言葉には方言くらいの違いしかないそうです。現地語を理解できないわたしにドイツ語で話しかけてくる人が多かったので、英語よりも歴史・地理・政治的に関係が深いオーストリアの公用語のドイツ語の方がよく使われている印象でした。どの国も共産主義時代の名残でかつては必須科目だったロシア語への馴染みが深く、もしかしたら年配の方には英語よりも通じるかもしれません。当然ながらわたしはどの言葉にも馴染みはありませんが、3カ国ともに英語で問題ありませんでした。お互い英語を公用語としないので、ボキャブラリーに限りがあってコミュニケーションをとるにはちょうど良かったのかもしれませんが。

 

公共交通機関

3カ国とも交通系カードはなく、1回券か1〜3日券を購入します。トラムやバスと同様に地下鉄にも改札はなく、自分で紙製の切符に打刻するシステムでした。打刻機は地下鉄ホーム入口やトラムのドア付近のすぐ目につくところにありました。ヨーロッパに多いこの方法には簡単にキセルできてしまうという難点があります。気になって観察してみると・・・残念ながらどこにでもいるんですね、性善説を裏切る人。しかも結構な人数・・・。でも、ホームから出口に向かう通路で警察官や駅係員の検札が入ってました。いつもそうなのか強化月間みたいなものなのかわかりませんけどかなりの頻度でした。1回券は数十円ですが、金額の問題ではありません。性善説に基づくシステムを裏切った人に科せられる罰金が安いわけありません。たまたま買い忘れたとか、手持ちがなかったとか泣き落としてみたり、買ったけど無くしたとか今から買うとか開き直ってみたり・・・お色気作戦で切り抜けようとしていたキャリアウーマン風の美人さんが泣き落としの合わせ技を使おうとしたら「手持ちがなくてもカードで払えるから大丈夫!」とサラッとあしらわれた姿が痛快でした。どこにいたってお天道様は見てるんですね。

 

郵便事情 

旅先から友人に絵葉書を出すことをルーティンにしています。プラハの中央郵便局には夜間窓口があり、なんと24時間営業でした。ブダペストは夜8時までで、旅行者にも有難いです。絵葉書が届くまでにかかった日数は、プラハからが10日でブダペストからが5日という驚異的早さでした。ちなみに、イグアスから出した葉書は1年以上経つのにまだ届きません。スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿から出した葉書に至ってはもう3年になります。船便にでも乗っちゃったのかも?と思っていましたが、それにしても遅すぎるので、難民船にでも乗ったんじゃないかと疑っています。要するに、中欧の郵便事業はかなり優秀だってことです。f:id:greenbirdchuro:20190528183749j:plain

 

反省点

まず、長期の休みにどこも行かずに我慢できるはずもないことはわかっていたのに直前まで予定を立てず、目的地に辿り着くまでかなり遠回りしたこと。当然ながら先の先まで予約の入っているような人気レストランには行けませんでした。

 

次に、(出版社さんに怒られそうですが)ちゃんとしたガイド本を買わなかったこと。るるぶやマップルのような薄手でコンパクトなガイド本は荷物にならないし、写真が多くて楽しく読め、大まかな旅程を決めるにはちょうど良い情報量ですが、個人旅行には情報が少なさ過ぎました。(ガイドさんがいる団体ツアーなら何も支障はないと思います。)文字に起こしてみると、今更ながら見逃してたものに気がついたりして悔しい思いもしました。重くてもしっかりしたガイド本を持っていくべきでした。

 

旅行中は結構歩いたつもりでした。多い日なんて・・・f:id:greenbirdchuro:20190531133954p:imageこんなに歩いたのに師匠から、旅行に行ってこれだけ太って帰ってくるなんて大したものだと褒められてしまいました。

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