時たま、旅人

自称世界遺産ハンターが行く!旅好き会社員の備忘録

野犬と暮らすパタゴニアの街

 

 チャルテンでの初登山を終えて、ミニバスでアルヘンティーノ湖に面した風光明媚な都市カラファテにやってきました。カラファテは人口8,000人前後のサンタ・クルス州第2の都市です。宿泊先はメインストリートから1本外れた通りのホテルにしました。

 

街のすぐ裏側にはアルヘンティーノ湖が広がります。1,415 km²もあるアルゼンチン最大の湖で、南パタゴニア氷原の氷河から溶けた水が湖に注がれ、さらにその水はサンタクルス川から大西洋に注がれています。アルヘンティーノ湖まではメインストリートから十分に歩いていける距離です。運が良ければフラミンゴが近くで観れるかな?と思ったんですが、ものすご〜く遠くに点のようにしか見れませんでした。f:id:greenbirdchuro:20190421165140j:image

 

メインストリートを1、2本外れるだけで、アルゼンチンらしい自然が広っています。もちろんこの馬は誰かに飼われてるんですけど、柵もないんですよね。かなり自由にやっている感じです。馬もわたしに対して関心ゼロって感じでした。f:id:greenbirdchuro:20190421165131j:image

 

こちらは、ホテル・レストラン・土産物屋が並ぶ「ザ・観光地」といった感じのカラファテのメインストリート。ログハウス風のかわいいお店が並ぶカラフルな通りです。

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カラファテの街自体はとても小さくて、これといった見どころもないのですが、南パタゴニア氷原にある世界遺産ロス・グラシアレス観光の玄関口なので、短い夏の間にわたしのような観光客が世界中から押し寄せて来ます。恐らく人口より遥かに多い観光客がやって来てるはず。そして、シーズンオフになると観光客向けのホテルやお店のほとんどがクローズしてしまいます。

 

そんなカラファテの街で観光客と同じくらい目立つのは大型の野犬。もう一度言いますが、ホントに大型の野犬。室内飼いが増えた最近の日本ではそうそう見ないサイズの大型野犬があちこちにいます。日本で街中に野犬なんかいたら、すぐに保健所の人がとんできそうですが、カラファテの野犬はとてもおとなしいんです。時々、お店の玄関や通りにゴロンと横たわって邪魔をすることはありますが、お店の中には入ってこないし、吠えたりしません。犬も人もお互いを気にしてないって感じです。でも、ゴミなんてあまりないような綺麗な観光地で犬たちがどうやって生計を立てているのか?は気になるところです。

この犬はお金を下ろすためのATMの前に陣取っています。

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初めはおっかなびっくりだったけど、後半は野犬のいる風景にも慣れてきました。「どいて」ってお願いすると、それが例え日本語でもちゃんと察してどいてくれます。なかなか賢い。

この野良犬たち、誰がしつけてるんでしょうね・・・?全部が飼い犬だったとは思えない数なんですけど・・・。

 

わたしは利用する機会がなかったカラファテのバスターミナルについて。

地〇の〇き方2018-19年版には、メインストリートに近い街の中心部にバスターミナルがあるように書いてありますが、実際は数年前に移転していました。個人旅行者が少ない南米みたいに遠い国や変化著しい発展途上国はガイド本の情報もなかなかアップデートされないことがあるみたいですね。(ウシュアイアの国立公園内のカフェも廃業していたし、、、。)少なくても交通機関に関することはグーグルマップとかでちゃんと調べた方がよさそうですね。

ちなみに、カラファテのバスターミナルは荷物の大きな旅行者が歩いていくのは難しいくらいの距離の郊外に移転してました。街の中心地への移動にはもれなくタクシーが必要でした。不便な場所にわざわざ移転したって観光客には改悪でしかないし、観光産業にマイナスじゃないのかな?と思いましたが、旧バスターミナル跡地が有効利用されている気配がないってことは、移転にはタクシー会社がからんでるのかしら・・・なんて勘ぐっちゃいました。バスターミナルが遠くなったくらいで観光客が減るわけないからってわかってやってる感じがします。

 

 

 

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